パソコンとケータイ (Sony Ericsson T68i & T-Mobile SDA) をBluetooth/USBなどを介して繋ぐ、いわゆるテサリング (Tethering) という技を使ってここ5,6年ほどネットにアクセスしていたのだが、先日 イケてるiPhone 3GSに機種変更 したためこれが不可となった。iPhone 3GS自体はテサリング可能だが、米プロバイダの AT&T が現時点では未対応。よってオハイオを離れて実に9年ぶり、我が家にケーブルTVのブロードバンドを導入することにした。
長く住んでいたそのオハイオ州北東地域 (Northeastern Ohio) は1990年代初頭の当時、実は タイム・ワーナー・ケーブル社 ブロードバンド事業のテストエリアであった。そのせいで半ばベータ・テスターとして割と安価な値段で契約できたと記憶する。タイム・ワーナーは当初、全盛のモデム接続と比べた「高速インターネット」のイメージをプッシュするため ルーニーチューンズ のロードランナー (Road Runner) をPRキャラクターに借りつつも、著作権にかかるといかんということで「Road Runner」ならぬ「Lode Runner」の
neo.lrun.com (NorthEasternOhio . LodeRUNner . COM)
というドメイン名を使用。ところが後に「すんません。ルーニーチューンズの著作権はよう考えたらうちらタイム・ワーナーが持ってましたわ。」とのメールが届き、現在の
neo.rr.com (NorthEasternOhio . RoadRunner . COM)
に急遽変更されたドタバタ劇を思い出す。以上、ウィキペディア にも出ていないタイム・ワーナー・ケーブル社ウンチク話 (笑)。
さて、契約したのはタイム・ワーナーならぬ、この辺りを牛耳っている Comcast社。米国ケーブルTV会社にありがちの地域独占モノポリ業者ゆえ、そのぼったくり料金にムカついてこれまで契約しなかったという理由もある。だが近年の電話会社 Verizon社 などによる安価なADSLや光ファイバーなどに押されたのか、タイミングよろしくこの夏から割とリーズナブルな値段になったようだ。しかしながらケーブルTVと抱き合わせ契約でないと割引ナシという仕組みになっている。なめやがって…。契約内容は
BasicケーブルTV = $19/month
6ヶ月限定12Mbps/2MbpsケーブルInternet = $19.99/month
オマケ:1年間の無料DVR
といった具合。TV2台分とネットの取り付け初期費用は$9.99だった。ネットは6ヶ月後$42.95のぼったくり値段に跳ね上がる仕組みなので、$24.95の1Mbps/384Kbpsノロノロサービスに変更する予定である。モデムはレンタルした場合これまたプラス$3/monthなので、ランチ一食で知り合いからゲット。右上画像のとおり802.11n対応の AirPort Express につないでいる。
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このモトローラ製DVRはHD対応チューナ2基と120GB HDDを内蔵しているようだ。いずれこいつもプラス$6.95/month。よって一年後には返却予定。
オハイオでケーブルTVを見ていた時はBasicサービスというとNBC, ABC, CBS, FOXなどのローカルチャンネルのみだったのだが、ここは Music Choice という音楽チャンネルも数えると全部でなんと170あまり。しかも下画像の Animal Planet やスポーツ系、ローカル局などHDなチャンネルも数十映るようになっていた。ワンダフォーなサプライズである。
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もちろん SlingPlayer もバッチグー。MLBと夏の高校野球大分大会準々決勝の模様を同時に観戦可能となってしまった。
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というわけで本年我が家はブロードバンド元年。嗚呼、文明開化万歳。